Pickit2 クローン製作(picライター)                   2014.10 宮前

  PIC32シリーズは、pickit2で書きこみできるようです。(pic32progを使用して)
  PIC24シリーズにも対応しているようです。
  PICKIT2のクローンを作りました。 簡略した回路です。
  簡略化した回路なので、作りやすく対応MCUも多いので、もっと早く作ればよかったと
  少し後悔しています。
   ( 但し PICKIT2のデバイス定義ファイルが最近更新されず、書きこめないチップもあるようです。)
                                      

  PICのライターは、Writer509を使用してきましたが、これでは書けないPICもありました。
  

  pickit2のクローンは、オリジナル回路をそのまま再現して製作する方法や、回路を可能な限り簡略化して
  製作する方法があるようです。

  簡略化された回路なら、仕組みを理解できそうで、製作も容易そうなので、この方針で行きました。

  参考サイトはここ
  http://slowgucci.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/pickit2_clone_-.html
  MCLRの高電圧のみ対応
  ターゲットへの電源制御 なし
  信号は、5Vのみ

  @第一段階
    上記のサイトほぼそのままに製作しました。
    マイコンの書きこみは、Writer509で行いました。

     

     R3、R4は、ADコンバータで使用するのでこの値で作成した方が良いです。 

    手持ち部品の関係で下記部品を使用しています。
       C4:22μF
       C6:22μF
       発信子:セラロック
    赤枠は、当方の追加部品です。

 

黄色のショートピンでターゲットに、

電源を供給します。(回路図には無し)

 ショットキーダイオードは、裏に付けました。 
  ケーブルを実装

  PIC12F675に書きこみました。
  安定に動作しています。

  動作時は、赤LEDが点灯します。

 

            ファーム、ライター、マニュアルなどはここからダウンロードできます
             http://www.microchip.com/DevelopmentTools/ProductDetails.aspx?PartNO=pg164120

             又最新のデバイス定義ファイル(PK2DeviceFile.dat)、別途ダウンロードできます。


       基板のテスト。

          1. ファームを書きこんだPIC18F2550を実装し、USBとの接続、発信子、バイパスコンデンサのみ実装(配線)し、パソコンに接続すると、
             HID機器として認識されます。(デバイスドライバー表示)
             この状態で、pickit2(ライターソフト)を起動しPICKIT2として認識されるのが正常です。
             これをクリアできない場合、次のステップ(他の部品の実装)に進まないほうが良いでしょう。
             チップを何か選択し、チップの読み込み操作すると、「MCLRの電圧が正しくない」旨のメッセージが出ます。
             (パーツを実装していないので当然ですね) 

          2. 他の部品を全て実装します。 テスターを使用して十分チェックします。

          3. PIC18F2550を外して、MCLR回路のテストをします。

             12ピン位置に、80khz程度の5Vの矩形波を入力します。C4の電圧は、18V程度になります。
             この時、2ピン位置の電圧を計り、R3、R4で分圧された電圧が、計算どおり出ているか確認します。

             この状態で、23ピン位置に5V、7ピン位置に0V を与えると、MCLR(N2の1ピンに高電圧(上記で測定した電圧)が出ます。
             次に7ピン位置を5vにすると、MCLRの電圧は、0Vになります。

          4. デジタルオシロがある場合は、MCLRのコントロールをチェックします。
             PIC18F2550を実装します。

            MCLRの測定します。 書きこみチップを選択して、読み込み操作をします。
            ターゲットのpicは、接続しません。配線が正しければ、読み込み操作で、MCLRの電圧が正しくない旨のエラーは出ません。
            代わりに、チップが認識できない旨のメッセージが出ます。
            配線が正しければ、パルスが出ているので、試験ができます。

              MCLRの電圧生成機能が動作しているか、デジタルオシロで測定しました。  負荷はなし。

   電源電圧4.5V   電源電圧4.9V   
PIC12F675      10.2V        10.7V  
PIC18F14K50   7.12V   7.76V  

             MCLRの生成は、問題無いようです。
             電源電圧4.5Vのデータは電源のボリSwの関係で、少し低くなった場合に測定したものです。
             電源電圧が低い場合は、MCLRの電圧が少し低くなるので注意した方が良いようです。

             次に PGC、PGD に5Vのパルスが出ているかチェックします。 (読み込み操作で)
             ここは、ロジックアナライザーでも確認できます。

 

          5. 全てOKなら、ターゲットにPIC接続して、書き込みをします。

             

  A 3.3v対応

    3.3Vの対応は、ここに解説がありました。
    http://blog.goo.ne.jp/sim00/e/22dee84e8bca69ba1f891a5f598a9c04


    接続ケーブルの一部に組み込み、アダプター形式で、実装しました。

5Vの電源より、レギュレーターで3.3Vを作っています。 これをターゲットに供給します。

信号(PGC、PGD)は、双方向で、レベル変換を行っています。

2SA1313のエミッター電圧が、3.3Vを超えるような電圧になると、Trがオンにな

りそれ以上電圧が上がりません。
(Si-Diの電圧降下と、エミッターベース間電圧が(ほぼ)同じになるので。)

MCLRは、 そのまま接続(スルー)しています。
       
回路図の右側が、ターゲットです。
       

オリジナル回路で150Ωの抵抗は、本体の抵抗30Ωがあるので、

150−30=120Ω としています。

注)オリジナル回路は、トータルで150Ωではなく、10Ωでした。
  基板の修正を検討中     2014.10

表面実装部品を使用しました。

動作確認は、デジタルオシロで、信号電圧を確認しました。 (負荷なしで。) 

実測3.2Vでした。

 アダプター基板の裏です。
  変換基板を本体に実装したところ。

  3.3V対応する場合のみ使用します。

  PIC18F14K50に書きこみました。
  安定に動作しています

 

      

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